フェイスリフトの失敗例2：すぐたるむ

リフトアップ治療を受けたけれど…

安い料金で気軽に受けられる施術は、人気がある一方、その効果に満足している人は少ないようです。
特に、「すぐに元に戻ってしまった」という意見が多く見られました。

高周波治療の場合

高周波治療は、熱エネルギーを照射することで、皮下組織を刺激し、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促します。
物理的に肌を引き上げる働きはなく、肌に弾力をもたらす成分をたくさん作りだすことで、ハリのある肌にして、シワやたるみを改善しようというものです。

例えば、サーマクールは1ヶ月～半年かけて、段階的にリフトアップするそうですが、その効果は半永久的に続くものではありません。
サーマクールとしての効果を持続させるには定期的な施術が必要で、半年に1回くらいのペースで治療を受けるのが理想的と言われています。

レーザー治療の場合

人間の身体に備わっている自己治癒能力を利用して、シワやたるみを改善しようとするものです。
レーザーを照射することによって、傷ついた肌細胞が修復の過程でコラーゲンの生成を増生します。コラーゲンが増えることで、肌に弾力やハリがもたらされ、シワやたるみの改善につながると言われています。

ただし、レーザー治療が得意とするのは、目元や口元の小じわ、毛穴の開きの改善などです。表情のくせでできてしまった深く大きなシワに対しては、ほとんど効果を期待できません。
効果を持続させるには、月に1回の施術が理想的とされています。

注入・注射の場合（ヒアルロン酸）

シワやたるみの治療法として、美容成分を注入・注射する方法がありますが、なかでも人気の美容成分がヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸はもともと人間の体内にある成分です。また、ヒアルロン酸は短時間で施術ができ、ダウンタイムもほとんどありません。注入後、すぐに効果が実感できる即効性もあります。

3ヶ月～半年ほど効果が持続しますが、その後、体内に吸収されるにつれて、効果がなくなっていきます。そのため、効果を持続させるには定期的な注入が必要です。
また、目の下など、重度のたるみの場合には大きな改善効果は見込めないと言われています。

美容鍼の場合

全身のツボを刺激する鍼治療で、しみやシワ、たるみ、ニキビなどの肌トラブルを解消しようとするのが美容鍼。美容鍼で刺激を与えつつ、極細の糸を皮膚に挿入し、皮膚や筋肉を引きしめる方法が、「スレッド美容鍼」「ウルトラVリフト」「ショッピングスレッド」「リードファイン」「パワーリフティング」と呼ばれている施術です。

鍼でツボを刺激することで肌が引き締まり、埋め込まれた糸によって線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌にハリや弾力がもたらされます。
施術で使われる溶ける糸は、数ヶ月～1年ほどかけて溶けていきます。そのため、リフトアップの効果も1年ほどと説明されることが多いようですが、根本的にリフトアップ効果はほとんどありませんし、持続力がないため、効果も長続きしないのが現実です。
また、小さなシワ程度なら効果があるかもしれませんが、たるみを改善できるほどの効果を得るのは、難しいようです。