ゴルゴラインを改善する治療は?

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ゴルゴライン

ゴルゴライン

目の下から頬を斜めに横切る溝のことを専門用語で「ミッドチークライン」と言います。「頬の真ん中の線」という意味ですが、一般に「ゴルゴライン」と呼ばれています。
ゴルゴラインは、ほうれい線やマリオネットラインと並び、顔の正面に左右ほぼ対称に1本ずつ存在する大きなシワなので、気にする女性も多いです。
ゴルゴラインの治療法である「ヒアルロン酸」、「ウルセラ」、「フェイスリフト」について調べてみました。

ゴルゴラインを改善する
治療方法は?

ゴルゴラインができる原因とその治療について、まとめました。六本木境クリニック・院長の解説つきです。

ゴルゴラインとは?ゴルゴラインができる原因は?

ゴルゴラインとは、目の下から頬の中央にかけて、斜めに横切る線のこと。「ミッドチークライン」とも呼びますが、『ゴルゴ13』の主人公の顔にこの線が描かれていることから、このように呼ばれるようになったといわれています。
ゴルゴラインは加齢によるシワだと思われがちですが、実はシワではありません。頬の皮膚や筋肉がたるみ、こめかみから目の下の脂肪が垂れ下がることで頬がへこんで溝が目立つようになってしまうのです。

ゴルゴラインを気にする女性

ゴルゴラインの原因は、加齢によるところが大きいのですが、年を取ったからとって誰にでも現れるものではなく、皮下脂肪の分布や骨格も影響していると考えられています。例えば、頬骨が出っ張っている人よりも平らな頬骨の人の方が、ゴルゴラインが出やすいと言われています。
ゴルゴラインが出ると、疲れた印象を与えたり、年齢よりも老けて見られがちです。加齢はもちろん、肌が乾燥すると頬の脂肪の水分量が減って、ゴルゴラインがさらに目立ってしまうことがあるので注意しましょう。

ゴルゴラインの代表的な治療はこの3つ

ヒアルロン酸注入って、
どんな施術?

ヒアルロン酸注入の施術イメージ

シワの解消のための方法として、ヒアルロン酸は代表的な治療法のひとつで、ゴルゴラインの治療にも用いられています。
ヒアルロン酸は、もともと人間の体内にある成分で、肌にハリや弾力、柔軟性を保つために欠かせません。細胞と細胞をつなぐ働きがあるので、自然な形でたるみを取り除くことができ、体内に存在する成分のため、身体への負担が少ないというメリットがあります。
ただし、ゴルゴラインの治療に用いる場合、かなり量を入れなければ、目立たなくなりません。ヒアルロン酸を大量に入れたり、繰り返し注入することで、ほうれい線が目立つようになってしまうこともあります。

また、ゴルゴラインの治療のためには、目の近くにヒアルロン酸を注入するのですが、目の近くへの注入は「動脈塞栓」の危険があるといわれています。ゴルゴラインの治療のためのヒアルロン酸注入は、注入場所や注入量などに注意しなければなりません。
メスを使わずにできる治療なので、ダウンタイムも少なく、手軽に、すぐに効果を実感したいという人にぴったりです。費用の目安は1回4万円~10万円です。

向いている人

  • メスを入れたくない人
  • すぐに効果を実感したい人
  • 短時間で終わらせたい人
  • 傷跡を残したくない人

向いていない人

  • 注入箇所の周辺が化膿している人
  • ケロイド体質の人
  • 糖尿病、膠原病の人
  • 妊娠中、授乳中の人
効果の持続期間 3ヶ月~1年程度(個人差あり)。定期的な注入を繰り返すことで、コラーゲン線維が新生し、持続期間も長くなる。
ダウンタイム 施術は5~10分。3~5日ほど違和感がある人も。内出血が起こることもあるが1~2週間ほどで消える。
注意点(リスクや副作用) ・注射針が血管に当たると内出血を起こすことがある
・注射針が神経に触れるとしびれが起こる可能性がある
・むくみやすい人は、腫れが出る場合がある
・注入するヒアルロン酸の質が悪いとしこりになることも
・多量のヒアルロン酸を注入すると、肌に凹凸ができてしまうことがある

境院長よりコメント

Doctor’s comment

ドクター写真

ゴルゴラインにヒアルロン酸は相性のいい治療です

ヒアルロン酸などの注入治療はゴルゴラインに非常に効果的です。むしろ、ヒアルロン酸などの注入系治療が最もその効果を発揮する部位がゴルゴラインだとも言えます。
しかし、一度に大量注入したり、何度も注入しているうちに、頬だけが異様に膨らんでバランスが崩れたり、重みで頬が下がってほうれい線の上にかぶさり影が濃く見えたり…といった相談があります。
ゴルゴラインの治療ではヒアルロン酸を注入する場所や注入量の調整などが、重要なポイントになります。

ウルセラって、
どんな施術?

ウルセラの施術イメージ

ウルセラは、HIFUと呼ばれる高密度焦点式超音波を応用したリフトアップのための治療法です。
たるみの改善を目的とした機器の中でも、もっとも皮膚の深い層の「SMAS筋膜」にアプローチできるので、深い溝となってしまったゴルゴラインの改善にも用いられています。

メスを使わずに筋膜に働きかけることができるウルセラ。
皮膚を支える土台ともいわれているSMAS筋膜に、超音波エネルギーが作用することで筋膜が収縮し、リフトアップの効果が期待できます。

組織に熱ダメージを与えることで自己治癒力が働き、その過程で新たにコラーゲンが産生されていきます。コラーゲンが増えることで肌のハリがアップし、たるみやゴルゴラインを改善すると考えられています。
ウルセラは、狙った組織だけにアプローチするので、他の組織を傷つけることなく自己治癒を促すことができます。費用の目安は、クリニックによって差があり1回14万円~40万円程度です。

向いている人

  • 軽度~中程度の皮膚のたるみがある人
  • 頬のたるみがある人
  • 額や眉、まぶたが下がり気味の人

向いていない人

  • 治療部位にシリコンや金属プレートを埋めている人
  • 治療部位にケロイドがある人
  • ペースメーカーを使用している人
  • 妊娠中、妊娠している可能性のある人
効果の持続期間 6ヶ月~1年半程度効果が続くといわれている。より効果を高めるなら、定期的に施術を受ける必要がある。
ダウンタイム 目立つような腫れはないが、少しむくんだような腫れが出る。
施術後数時間で治まることが多いが、場合によっては1週間ほど続くことも。
注意点(リスクや副作用) ・施術後、痛みや赤み、腫れ、違和感などを生じることがある
・機械と皮膚の接触不良により、熱傷が起こる可能性がある
・筋肉痛やしびれるような違和感がある場合がある(筋肉痛が1週間くらい続くことも)
・照射の際、神経に触れてしまうと神経障害や脂肪収縮が起こる可能性がある

境院長よりコメント

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ウルセラでゴルゴラインは解消できない!?

ウルセラなど照射系治療は、ゴルゴラインに対して長期効果はほとんどないでしょう。
ゴルゴラインは深部の靭帯の影響から始まり、頬の深いところにある脂肪が下垂して目立ってくるものですが、照射系治療の効果が靭帯や頬の深いところにある脂肪まで到達することはありません。
皮膚を引き締めてもそれほど効果があるわけがないですし、皮下脂肪を減らす効果をうたっている機器では皮下脂肪が本当に減るとゴルゴラインは濃く見えると思われます。

照射系治療では、「腫れている期間だけ効果があるように思う」といった意見が一番多いようなので、本当に効果の持続期間が短いようです。
しかし、照射系治療のリピーターは長持ちしないことをよく知っていて、ママ友との集まりや同窓会の直前に受けるケースがあるそうです。
レーザー機器は総じて効果が長持ちしないので、ゴルゴラインは腫れている期間だけ浅くなる程度の改善なのでしょう。

フェイスリフトって、
どんな施術?

フェイスリフトの施術イメージ

皮膚を切開して、余った皮膚を切り取り、たるみを引き上げて縫い合わせるフェイスリフト。
切開する場所は、耳の前や後ろ、こめかみ、髪の生え際など、傷跡が目立たないところが選ばれます。
メスを入れて実際に皮膚を切り取ったり引き上げるため、「10歳は若返る」といわれている治療法で、ゴルゴラインやたるみ、シワを確実に改善することができます。
広範囲にわたるたるみやシワも同時に解消することも可能です。

フェイスリフトには、どこまでメスを入れて、どこまで処置をするかによって、いくつかの種類に分けられます。
・皮膚の剥離、切除、縫縮だけを行うフェイスリフト
・SMAS筋膜の処理まで行うフェイスリフト
・骨膜下の剥離を伴うフェイスリフト
また、フェイスリフトは、前額、中顔面、こめかみ、頬部~首と、部位によって別々の手術が行われます。
高い効果が得られる一方、医師の技術力によっては、デメリットもある施術なので、どの方法にするか、どのクリニックで施術するのかを慎重に決めるようにしてください。費用目安は、50万円~65万円程度です。

向いている人

  • 注射や糸などのリフトアップ施術で満足できなかった人
  • 確実にたるみを解消したい人
  • ダウンタイムが長いので、時間的に余裕のある人

向いていない人

  • 皮膚に炎症を起こしている人
  • 妊娠中の人
  • ケロイド、創傷治癒に問題のある人
効果の持続期間 効果は半永久的。少なくとも5~10年は持続するといわれている。
ダウンタイム 強い腫れは1~2週間ほど(個人差あり)。術後3~4日は包帯などで固定。
注意点(リスクや副作用) ・術後数日~1ヶ月は引きつれや違和感がある
・傷口の炎症や感染が起こる可能性がある
・顔面神経を損傷してしまうと表情が作れなくなってしまうというリスクがある
・皮下出血や顔面内出血などが起こる可能性がある
・技術力の未熟な医師が手掛けると、耳や耳たぶが変形したり、もみ上げがなくなったりすることも

境院長よりコメント

Doctor’s comment

ドクター写真

切るフェイスリフトを受けても、あまり効果を感じないでしょう

フェイスリフトは耳やもみ上げのあたりを切開して広くはがし、後ろ方向に引っ張る施術ですので、ゴルゴラインが目立つ最大の原因である頬の脂肪の位置が改善しません。
どんなに靭帯や筋膜を操作してもゴルゴラインやほうれい線など、顔の正面の効果は乏しいようです。むしろ糸のほうが後上方向に引き上げますので、上に上がる手術だと言えます。

最近は、切るフェイスリフトに糸を併用して、正面の効果を出している場合が多いようです。
糸を併用すると頬の深いところにある脂肪を後上方に引き上げることができるので、短期効果は十分に期待できます。 また、目の下を切って広くはがし、糸を用いて頬の脂肪を持ち上げる「ミッドフェイスリフト」はもう少し効果が期待できそうです。

ひとりで悩まないで、
相談に来てください

医師画像

私は美容医療に携わっていますが、受けなければいけない美容医療なんてないと思っています。
ただ、誰にでもコンプレックスや悩みがあって、それが自分の顔や外見に関することの場合、誰かに相談するのは勇気がいることです。
私は、そういった不安をすべて解消すること、その方にとって最適な施術を考えること、前向きな気持ちになれることを心がけています。
また、美容医療はイメージだけでなく、料金・効果・安全性も考慮して検討するものです。 私は不安が完全になくなるまで、施術は受けるべきではないと考えています。
だから、どんな些細なことも、ご相談ください。
監修:境 隆博 医師(sponsored by 六本木境クリニック)

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