リフトアップ効果が高いのはどっち?
【スプリングスレッドVS他の施術】
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リフトアップの理想と現実
「1:リフトアップされない」
クリニックでたるみ・シワ治療を受けたものの、効果を感じられなかったという人がいます。どうして効果が得られなかったのか。その原因を施術別に考えます。
リフトアップ治療を受けたけれど…
気になるシワやたるみを改善したくて施術を受けたものの、納得できる効果が得られない人も少なくありません。
- 「価格の安いクリニックで照射系リフトアップ施術を受けました。担当したドクターが新人だったからか、腕が悪かったのか、施術中にエラー音が何度も出て不安になりました。それが原因かわかりませんが、まったく効果を感じません。」
- 「フェイスリフト目的でウルセラを受けました。とても痛かったにもかかわらず、効果は少しだけで、すぐに元に戻ってしまいました。事前に、しっかりカウンセリングを受けておけばよかったと後悔しました。」
- 「顔のたるみが気になって、レーザー治療のタイタンを受けましたが、とても熱くて、痛くて、耐えきれずに照射の出力を下げてしまいました。そのせいで、効果が出ませんでした。でも、事前の説明で聞いていたより、とにかく痛かったです。」
高周波治療の場合
皮下組織を熱で収縮させて、ターンオーバーを促進したり、コラーゲンの生成を促し、ハリと弾力を生み出すことでリフトアップを目指す照射系のリフトアップ。ダウンタイムは少ないのですが、痛みを伴う施術です。
そして、照射系のリフトアップは、たるんだ皮膚や組織を物理的に引き上げるわけではないので、半永久的に効果が持続するわけではありません。
例えば、サーマクールの効果は、一般的に半年から1年ほどと言われています。そのため、効果を持続させるには、定期的に治療を受ける必要があります。
また、サーマクールは、照射角度や位置が変わるだけでも効果が違ってきてしまうので、ドクターの技術によって効果に差が出ます。
レーザー治療の場合
レーザー治療は、肌にメスを入れずにシワやたるみの改善を目指す治療法です。
レーザーを照射して、肌の奥の真皮層に熱エネルギーを伝え、刺激を与えることで肌を引き締め、皮膚の働きを活性化します。レーザーが線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンなどの成分の生成を促進させるため、肌にハリや弾力が出ると言われています。
小じわの改善やハリのアップを得意としています。
そのため、顔の全体的なたるみや長年の表情のくせでできてしまった大きなシワ、深いシワ、ほうれい線などは、レーザー治療だけでは十分な改善効果が得られないと考えられます。
境院長よりコメント
Doctor’s comment
ここでハッキリさせておきたいことは、しみ治療では強力な効果を発揮するレーザーですが、レーザーではたるみは改善しません。できても小じわの改善くらいしかできないであろうということです。
しわ治療としても、大多数の人は小じわではなく、ほうれい線やマリオネットラインなどの大きなしわの改善を期待してしまします。レーザー単独治療だけでは十分な改善効果がえられない・・・などと言った表現も、さまざまな方面に配慮してマイルドな表現にしただけですし、他の治療と組み合わせてもほとんど改善にはつながらないと思います。
受けた人が感じるしわやたるみの改善については、ハリと表現されていますが、組織に熱を加えた後の腫れをハリと誤認しているだけだと思われます。
注入・注射の場合(ボツリヌストキシン)
ボツリヌス菌が作り出す毒素を弱めて作られた治療薬のボツリヌストキシンには、筋肉の動きを止めたり弱めたりする働きがあり、表情筋の動きによってできるシワの改善が見込めると言われています。
つまり、額や眉間、目尻など、筋肉を動かすことでできる表情じわには効果的。
しかし、ほうれい線、ゴルゴ線、マリオネットライン、首など、筋肉を動かさなくてもできてしまうシワに対しては、効果は期待できません。
ボツリヌストキシンは、注入する量が多すぎると、顔の筋肉が動かなくなったり、表情が不自然になったりすることがあるので注意しましょう。
境院長よりコメント
Doctor’s comment
「ボツリヌストキシン注射」は、表情じわの原因となる表情筋の動きを弱めることで、しわの改善を図っていくという治療法です。合併症などのリスクは少ないですが、一般的にたるみの治療ではないと思われます。
まぶたの状態や個人差によって、ボツリヌストキシン注射では効果が実感できないことがあるといった説明がなされていることもありますが、患者さんから「効果を実感できない」という相談を受けることが多いので、やはり「しわの治療」であって「たるみの治療」ではないと言えそうです。
美容鍼の場合
美容鍼は、極細の糸を装着した特殊な針で皮膚を刺激しつつ、挿入した吸収される糸でリフトアップや肌質の改善を目指す方法。
東洋医学の鍼と吸収される糸、副作用の出にくいものを使っているので、体への負担も少ないと言われています。
しかし、得られる効果も少ないようです。溶ける糸を使っていることもあり、糸が吸収される始めると数か月で効果は薄れてしまいます。
スレッド美容鍼、ウルトラVリフトなど、鍼と吸収糸を使った施術は、ツボを刺激してリンパや血流を良くしたり、吸収される糸で皮下組織を刺激し、コラーゲンなどの成分の生成を促すことで、シワやたるみを解消しようというもの。
肌の引き締めやハリへの効果は期待できますが、肝心のリフトアップ効果は、得られにくいと言えます。
境院長よりコメント
Doctor’s comment
美容鍼や美容鍼から派生した吸収糸は切開するフェイスリフトやスプリングスレッドのように強力な糸リフトとは違って物理的に引き上げる方法ではありません。皮下組織を刺激してコラーゲン生成を促すような方法です。そして、コラーゲンには引き締め効果はあっても、はっきりとしたリフトアップ効果が得られることはないでしょう。リフトアップ効果は物理的に組織を持ち上げた場合にしか得られません。
コラーゲンで頬のような重たいものが中長期的に持ち上がることはありえないと思います。美容鍼や美容鍼から派生した吸収糸で効果を実感できるのは腫れている期間くらいでしょう。
♢♦♢ このサイトで紹介している「フェイスリフト」の費用や施術時間、リスク等について ♢♦♢
- 【注入治療(ボトックス)】
- 費用:1部位あたり1万~5万円(全顔に施す場合は5万~15万円)、 施術時間:5分~10分、効果の継続期間:2・3ヶ月~半年
- リスク:※そもそもリフトアップには不向き。軽い痛みあり。術後に内出血や腫れが出ることがある。技術により注入部分が凹凸になることがある。ダウンタイム:3日~5日程度
- 【レーザー等照射治療】
- 費用:1回あたり2万~40万、 施術時間:30分~60分、 効果の継続期間:3~6か月
- リスク:軽い痛みあり。術後、赤らみやほてり、ピリピリ感など、軽いやけど症状が現れることがある。ダウンタイムは数日程度。
- 【高周波治療】
- 費用:1回あたり2万~5万、 施術時間:30分~60分、 効果の継続期間:3~6か月
- リスク:痛み・ダウンタイムほぼなし。敏感肌の人は肌が赤らみやほてりが出ることがある。
- 【美容鍼】
- 費用:1回あたり20万~70万、 施術時間:30分~60分、 効果の継続期間:3~6か月
- リスク:内出血を起こすことがある。定期的に施術を受ける必要がある。持続が短い。ダウンタイムほぼなし。
- 【スレッドリフト】
- 費用:1本あたり2万~10万(6本平均15万~70万円)、施術時間:30分~2時間、効果の継続期間:3年~5年
- リスク:糸の挿入部分がひきつれを起こすことがある。糸が体内に残る。針の挿入部に、腫れや内出血、むくみが起こることがある。ダウンタイムは1~2週間程度。
- 【切るフェイスリフト】
- 費用:50万円~200万円、施術時間:2時間~3時間、効果の継続期間:5年~10年
- リスク:傷跡が残る。術後の痛み、腫れ、むくみ、内出血が起こる。ダウンタイムは2週間~1か月。
境院長よりコメント
Doctor’s comment
ハイフ(HIFU)、ウルセラ、サーマクールなどの治療で間違えてはいけないことは、そもそもこれらはリフトアップ(持ち上げる)施術ではないということです。
わたくしはやけど治療漬けから形成外科のキャリアをスタートしたと言っても過言ではないほどやけど治療にかかわってきましたが、熱することでリフトアップするという理屈が分かりません。スキンタイトニング・引き締め以外の効果があるとは思えないのです。
お肌のハリがリフトアップにつながるかのような間違った情報がコスメ・化粧品の宣伝などで長年流されてきましたが、わたくしはこれに異を唱えています。
スプリングスレッドなどのフェイスリフト術で強力にリフトアップさせると、お肌がツルツルになることがありますが、反対にお肌を引き締めることでリフトアップがされることはありません。高周波を使った治療後にお肌が引き締まったと感じているもののほとんどは、施術後の腫れだと思われます。