
リフトアップ効果が高いのはどっち?
【スプリングスレッドVS他の施術】
※本サイトで提供しているすべての情報は、六本木境クリニック・境 隆博院長の見解によるものです。
ここでは、化粧品による顔のたるみのケアについて解説しています。肌に潤いを与えて外部刺激から肌を守ってくれるセラミド、肌の新陳代謝を助けるEGF(上皮成長因子)、コラーゲンなどの生成を促すレチノールをピックアップし、それぞれの成分の特徴と肌への働きについてまとめています。
セラミドはもともと肌にある成分。表皮の角質層に存在し、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質で、そのうちの約40~50%を占めています。
セラミドには1~7まで全部で7種類ありますが、そのうちとくに重要だと言われているのは1~3で、それぞれ、外部刺激からのバリア機能をサポートしたり、保湿機能を高めたり、保湿機能とシワの深さを軽減する働きがあります。
セラミドは、細胞と細胞の間でスポンジのように水分や油分を抱え込んでいるため、水分を保持する能力がとても高く、水分が蒸発して乾燥するのを防いでくれます。
また、肌に潤いを与えつつ、乾燥などの外部刺激から肌を守るバリア機能を高める働きがあるため、乾燥によるたるみを防ぐといった説明も見かけます。
しかし、年齢とともに減少してしまう成分でもあり、セラミドの減少に伴い肌が乾燥しやすくなっていきます。
セラミドの最も大きな働きは、保湿力です。
保湿に働きかけてくれる美容成分としては、コラーゲンやヒアルロン酸が有名ですが、これらの成分は分子が大きいため、皮膚の内部に入り込むことは困難です。しかし、セラミドはもともと皮膚の角質層に存在している成分なので、この層までであれば、浸透できると考えられ、保湿への働きかけが期待できるのです。
また、セラミドは、肌のハリにも働きかけてくれます。外部の刺激から肌を守るバリア機能に関わる成分ですが、セラミドが減少していくと、肌の潤いが失われて、肌のハリが低下してしまいます。
肌の小じわは、乾燥が原因でできることが多いのですが、そのような浅いシワに対しては、保湿力が高く、バリア機能をサポートするセラミドが有効だと考えられています。
EGFは「Epidermal Growth Factor」の頭文字を取ったもので、「上皮成長因子」「細胞再生因子」とも呼ばれています。
皮膚、筋肉、骨などの細胞の成長や代謝に関わるタンパク質で、1962年に発見され、このEGFを発見したスタンリー・コーエン博士は、1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
人間の体内に存在している因子で、53個のアミノ酸によって形成されているタンパク質。皮膚はもちろん、唾液や母乳にも含まれています。
もともとは医療の分野で、傷や火傷を負った皮膚の再生や皮膚移植、角膜切開による傷の回復促進などのために用いられていました。そこで肌の上皮にある上皮成長因子受容体と結合し、チロシンキナーゼを活性化。新しい細胞の生成や、正常に働くために調整する作用が発見されました。
EGFは、皮膚の上皮に作用し、細胞に働きかけてダメージをうけた部分の修正を促す働きがあります。こうした働きによって、肌の新陳代謝を高めて、ターンオーバーを促進させるので、しみや肌荒れなどをケアしてくれるのです。
また、余分な角質がはがれることで肌が滑らかになり、化粧水や美容液なども浸透しやすくなるとも言われています。
細胞の機能を正常化に導くので、皮膚のバリア機能を整える働きが期待できます。それにより、肌の潤いやハリもサポートしてくれると考えられます。
EGFは、多くの成分同様、加齢によって減少してしまいます。EGFが減ってしまうことでターンオーバーのリズムが乱れたり、肌が乾燥しやすくなります。するとシワの原因にもなるので、シワを予防するためにも、EGFを取り入れておいて損はありません。
ビタミンAの一種であるレチノール。レチノールには、以下のような種類があります。
・レチナール…レチノールが酸化したもの。レチノールよりも刺激が強い。
・レチノイン酸…レチノールよりも強力。目尻の小じわやくまのケアに用いられる。
・酢酸レチノール…レチノールに酢酸を結合し、安定性を高めたもの。レチニルアセテートとも呼ばれる。
・シラスフィアレチノール…天然ビタミンEなどを配合した、マイルドな成分。
・パルミチン酸レチノール…刺激が少なく、肌への浸透力が高い。化粧品におもに配合されている成分。
肌にうれしい働きがある一方、肌がカサついたり乾燥したり、かゆみや赤みを感じるなどの副作用が起こる場合があります。これらの副作用は「レチノイド反応」と呼ばれています。
レチノールにはまず、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。
古い角質を皮膚からはがして、新しい角質の生成を促すことで、しみ、シワ、毛穴のたるみ、黒ずみなどの肌トラブルを予防するのに役立つと言われています。
また、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどは肌にハリや弾力をもたらすサポートをしてくれる成分ですが、加齢とともに減っていきます。
これらの成分を作りだしているのは「線維芽細胞」ですが、レチノールは線維芽細胞に働きかけて、これらの成分の生成を促す働きがあります。
コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが生成されることで肌に弾力やハリを取り戻すことが期待できるほか、皮脂の分泌を抑えたり、紫外線によるダメージを軽減する働きがあると考えられています。
監修医師Supervised
六本木境クリニック
境 隆博(形成外科医)
カウンセリングから施術まで、すべて私が担当します。
たるみの本質と向き合い、一人ひとりに最も適した治療を提案いたします。
ひとりで悩まないで、
相談に来てください
私は美容医療に携わっていますが、受けなければいけない美容医療なんてないと思っています。
ただ、誰にでもコンプレックスや悩みがあって、それが自分の顔や外見に関することの場合、誰かに相談するのは勇気がいることです。
私は、そういった不安をすべて解消すること、その方にとって最適な施術を考えること、前向きな気持ちになれることを心がけています。
また、美容医療はイメージだけでなく、料金・効果・安全性も考慮して検討するものです。 私は不安が完全になくなるまで、施術は受けるべきではないと考えています。
だから、どんな些細なことも、ご相談ください。
顔のたるみ・シワに関する不安・疑問など、
ご予約は、お電話のみ受け付けています。
境院長よりコメント
Doctor’s comment
化粧品によって、たるみが解消することはないと思います
「肌にハリを生み出す」「シワが薄くなる」と宣伝する化粧品がたくさんあります。
「もっとキレイになりたい!」と美意識の高い人ほど、新商品やそういった高価な化粧品を、ためらいなく購入するようです。
しかし、多くの患者さんを見てきた私には「あれこれ、セルフケアを行なっている人の方がたるみやすい」という実感があります。
リフトアップ効果があるという化粧品や美白化粧品を使って、肌を触る回数を増やすくらいなら、何も使わない方がいいと患者さんには指導しています。そもそも、化粧品にそれほど効果があるなら、シワやたるみ、シミに悩む人がこんなに多いはずがありません。
自分が気になるコンプレックスは、まわりに気づかれたくない、早いうちに解消したいと考えてしまいますが、「化粧品でシワやたるみが解消できる!」と思い込んでしまうのは、危険だと思います。